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​カウンセリング

​当院では、お子さんの症状や困りごとに応じて、家族療法、認知行動療法の専門家がカウンセリングを担当しています。このページでは、それぞれのカウンセリング技法について簡単にご紹介します。

​家族療法

 対象となる子どものみならず、その子を取り巻く家族関係や家族員全体(家族システム)を対象として行うカウンセリング技法のことを指します。問題が解決することに焦点を当て、家族と一緒に問題解決をしたり、その子ども自身や家族がもともと持っている力で問題が解決されるよう援助していきます。

 学校に行けなくなっているお子さんの相談で来られたご家族であれば、そのお子さんだけの問題として捉えるのではなく、その子がよりよく生活していけるように、家族システムの問題として捉え、家族システムが適切にまわっていくように、カウンセリングを行います。

​認知行動療法

 困りごとやいま起きている問題を、“認知(考え方)” と “行動”の特徴やクセに注目し、理解していくカウンセリング技法のことを指します。子どものうつ状態に対する効果が世界で示されており、強迫症、不安症、PTSD、摂食障害などのこころの困りごとに対する効果も示されています。認知行動療法には、問題を理解するためのモデルがいくつかあります。

●行動療法・応用行動分析● 

「どんな時に、どんな行動をして、どんな結果になったか」というモデルで整理します。よい行動が起きやすいように・問題行動を起きにくくするために前の状況を工夫したり、問題行動をよい行動に置き換えたり、結果を変えることで、問題を増やしたり、減らしたりしていきます。お子さんの困った行動を減らし、よい行動を増やすために、ご家族が中心となるカウンセリングを行います(ペアレントトレーニング)。

●認知療法●

「どんな時に、どんな風に考えて、どんな気持ちになり、どんな行動をし、どんな反応をしたか」というモデルで整理します。例えば、コップに水が入っていて、それを、「まだこんなにたくさんある」と受け取るか、「もうこれだけしかない」と受け取るかによって、その後の私たちの反応は変わってきますね。

カウンセラーとの対話や、紙に書いて客観的に整理する作業を通して、いま起きている困りごとのカギとなる認知を特定します。そして、課題への取り組みを通し、その認知を柔軟にしていき、生活の不便を減らすことを目指します。

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